沖縄のお盆ではどのご家庭でも使っている、「ウチカビ」というものがあります。
沖縄にあるスーパーは、普段からウチカビを販売しています。清明祭(シーミ)やお盆などの行事が近くなると、スーパーのレジ近くに販売していることが多いです。
小さい頃、おじいちゃんに「これなんで燃やすの?」と聞いたことを覚えています。
当時、おじいちゃんは「天国のお金だよ」と答えていました。
ウチカビはお墓の前で燃やしていますが、実は燃やす枚数がきちんと決まっているのをご存じでしょうか?
実は、あまり知られていません。
ご家庭によっては、あまり問題とはなりませんが、本土から来た人や若い人は「ウチカビ」の知識を改めて確認しておいた方が良さそうですね。
今回は、沖縄のお盆に欠かせることが出来ない、「ウチカビ」について紹介していきたいと思います。
記事を読んで頂けると幸いです。
沖縄のお盆でウチカビ:枚数は?
正直のところ、ウチカビを燃やす枚数は家庭によって異なります。
本来のウチカビを燃やす枚数は決まっており、1人3枚と言われています。
また、家族の人数分の枚数を燃やす場合もあります。
中には、ウチカビは天国へ送る紙と言われているので、ある分燃やす家庭もあります。
ちなみに、ウチカビ1枚で1万円の価値があると言われています。
よって、ウチカビを燃やす枚数に細かい決まりがあるようでない状況です。家庭では、昔からの風習で自由にしていることから、沖縄の人らしいですよね。
沖縄のお盆でウチカビ:役割
沖縄お盆の際に、お墓参りなど先祖へ拝むときに用いられるが「ウチカビ」となっています。
「ウチカビ」は「打ち紙」と書きます。独特な紙で素材は藁から出来ています。また、ウチカビは、黄色い紙に丸い小判のような模様が入っています。
ウチカビは、先祖があの世でお金で困ることがないように送るものとなっています。
仏壇の前で、先祖に向かってウチカビを燃やすことで、煙を天国へ送りお金を運ぶ役割があります。
沖縄のお盆でウチカビ:燃やし方
沖縄の御願は、お盆やお墓参りと行事が多いので実は、ホームセンターでウチカビを燃やすための道具が一式売られています。
それでは、ウチカビを燃やす方法です。
①まず、金属のボールの底に網を敷きます。
②チャーぎなどど一緒にウチカビを燃やします。
③きちんと燃えているの確認したら、お酒を掛け消火します。
※お墓でウチカビは、「ヒジャイガミ」と言って、お墓を向いて右側で燃やすよう注意して下さい。
お盆の最終日であるウークイでは、ウチガミを燃やすのに使ったボールにお花や供え物からウハチなどを入れて「ウサンデー」します。
ウハチ:「御初」と書き、最初のおかずを出すこと。
ウサンデー:お供えしたものをいただく事です。
沖縄のお盆でウチカビ:まとめ
沖縄お盆に欠かせることが出来ない、「ウチカビ」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
ウチカビは、お盆のウークイに燃やすことで、また来年来るまでのお小遣いというような考え方もあり見送ります。
沖縄お盆では、ご先祖様を御願するために色々なおもてなしを行っています。
御願する以外にも、普段合わない親戚一同と顔を合わす機会なので、楽しみましょう。